ゆないてっどじろーず

140字以上のチラシの裏置き場です

Nの2軸貨車に車間短縮ナックルカプラーをぶち込んでみる

こんばんは。じろーです。
今回は自分用の備忘録も兼ねて模型の話などしてみようかなと。

唐突ですが、先日ふとNゲージの貨車のカプラーを非アーノルド化しようと決意しました。
というのも、僕の保有してる貨車は多くが二軸貨車なのですが、こいつらは小さいのでアーノルドカプラーだととにかく車間が目立つんですよね。長編成を組んだ時にどうしても発車・停車時の前後動が気になるのと、車間がスッカスカなのが気に食わないのでそれをどうにかしたかったわけです。

というわけでさっそくIMONでカプラーを仕入れてきました。

 

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KATOの車間短縮ナックルカプラーを使います。GMのナックルも考えましたが、ちょっと値が張るのとシャンクの長さが3種類あってどれを使えばいいかいまいち分からず面倒だったので今回はKATO製品の世話になりましょう。

で、こいつは商品名に「ボギー貨車用」と書いてある通り二軸貨車は本来適用外なんですよね。ご丁寧に注意書きにも「二軸貨車には適合しません」と書いてあります。が、他のブログなどを拝見するとどうやら普通にイケるそうなので、ここは先人に倣ってみることにします。今回はKATO製・TOMIX製・ポポンデッタ(河合商会)製の3車種で試します。

ではまずKATO製から。ワラ1、ワム70000/80000/90000、トラ45000/55000/90000の計7車種ですがやり方は全く変わりません。
カプラーポケットは根元を横からマイナスドライバーで軽く押してやれば簡単に外れます。KATOの2軸貨車にはカプラースプリングが付いていませんがこのナックルを装着するにはスプリングかそれに準ずるものが必要になります。他の方の記事などではスポンジや厚紙を活用されていましたが、僕はそういう工夫をとことん面倒臭がる人間なので正直にカプラースプリングを買ってきて突っ込みました。純正無加工で済むならそれに越したことはありません。

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実際に入れてみたのがこちら。写真だと分かりづらいのですが、KATOのこのタイプのカプラーポケットは背面にそこそこ大きめの穴が空いています。スプリングがこれを突き抜けないかが一番の不安材料でしたが、幸いにもスプリングの直径のほうが若干大きかったのでうまい具合に引っかかってくれました。後はそのまま戻してやればOK。

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実際に変えてみるとこんな感じ。なかなかいい具合に縮まってくれたんじゃないでしょうか。

f:id:Jirrow:20180722022951j:plain比較用にアーノルドの写真も。一目瞭然です。

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トラ45000などのカバー付きの無蓋車やワム80000はさらに縮まります。


見た目は実感的になりましたが、これだけ車間が縮まると心配なのがカーブの走行限界。
3~4両繋いだ状態でTOMIX C280-45のS字を通過させてみたら特に問題はありませんでしたが、ミニカーブレールなどでは少々厳しいかもしれませんね。
とりあえず、KATO製貨車ならあまり厳しくないカーブであれば十分使えるということは分かりました。

次はTOMIX製のワム90000ですが…

結論から言うと全く無理でした。
そもそもカプラーの支持方法が全く異なる(カプラー根元の穴をポケットのピンに通すタイプ)のと、カプラー開口部が大きすぎてカプラーが落ちてくるというのが主な理由ですね。車間短縮ナックルにこだわらなければ、EF66前期型ナックルの取り付け穴を少し広げてやってピンに差し込んでやるなどすれば解決できそうです。かもめナックルだと根元が貧弱すぎて拡張できませんでした。

 

最後はポポンデッタ(河合)のワム80000。

大きさ・形状はやや異なりますが概ねKATOと同様です。こいつは元からスプリングが入っているのでそれを流用できます。

が、実際に取り付けてみるとちょっとした問題が。

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左がポポン製、右がKATO製ですが、ポポン製の方がややカプラーが奥まったところに付いています。カプラーポケットの構造的にも、KATO製より明らかに首振りが小さいのでこれだとカーブはほぼ無理なのでは?という感じ。試しにポポン製を2両繋いでC280-45のS字を転がしてみましたが、案の定どちらかが浮き上がり脱輪してしまいます。間にKATO製を挟んでみたりしましたが変わらず。装着はできれどカーブの通過が全くできない、という結果になりました。GMナックルのシャンク中or大ならどうにかなるのかも?

 

以上で実験はおしまいです。感想としては「KATOの二軸貨車には使えるだろうけど他社の二軸貨車に使うのはちょっと考えた方がいいのでは?」という感じです。富やポポンの貨車でいい非アーノルド化の方法があれば教えてください。

あと個人的に一番気になっていたTNカプラーとの併結ができるか否かですが、無理やりくっつければ一応繋がりはすれど、カーブに差し掛かった瞬間外れる…という実に予想通りの結果でした。このカプラーが使いたければ機関車をKATO縛りにするか、他社製の機関車も大人しくKATOのナックルに変えるしかなさそうですね。TOMIXのD級電気釜のカプラー交換方法についてはここ  にまとめてあります。

それでは今回はこの辺で。非アーノルド化を進めたい方の参考になれば幸いです。