ゆないてっどじろーず

140字以上のチラシの裏置き場です

そこに甘口いちごスパがあった話

かつて、「なぜエベレストに登るのか」と問われた登山家、ジョージ・マロリーが「そこにエベレストがあるから」と答えたという逸話はあまりにも有名である。

そして恐らく、人々は今回の私の奇行に対しきっと同じ問いを抱くだろう。「なぜそんなことをしたのか」と。ならばこちらも同様に答えねばなるまい、「そこに山(マウンテン)があるから」と。

 

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というわけでとうとう行ってきました。もはや説明不要、昭和区が生んだ名古屋グルメのラスボスこと喫茶マウンテン
大学のサークルの春合宿の行き先が静岡だったので、そのついでに友人と突撃することにしました。*1

本来は昼に食べる予定でいたんですが、昼は新所原駅のうなぎが食べたいなあ…ということで急遽朝に回すことに。今思えば寝起きの胃袋を釘バットで叩き起こすような、鬼か悪魔の所業としか思えない采配です。

そんなわけで3月22日朝、泊まっていた豊橋のネットカフェを発ち東海道線名城線を乗り継いで八事日赤へ。
閑静な住宅街の中を10分ほど歩いた先に、そのラスボスは悠然と佇んでいました。

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覚悟はいいか?オレはできてる。

いざ入店。平日の10時という絶妙に微妙な時間ということもあり他のお客さんの姿は疎らです。入り口近くのテーブルに陣取り、意を決して甘口いちごスパを一つとオムハンライス赤・白を一つずつ注文。飲み物はアイスコーヒー、当然ブラックで。

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最初に運ばれてきたのはアイスコーヒーとモーニングサービスのパンとゆで卵。普段ならありがたいモーニングサービスも、正直いちごスパを前に余分なものはあまり胃に入れたくない今日に限っては怨敵のように見えます。とはいえせっかくのサービスですしいただくことにしまsパンうっっっっめえ!!!!!!!!!!!!
ちょっと美味しすぎてびっくりしてしまいました。焼きたてのパン特有の仄かな塩味が最高です。ペロリと平らげてしまいました。

すると、遊びは終わりだと言わんばかりに大本命の皿が姿を表します。

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かくして卓上に現れた桃色の霊峰。数多の先人たちが挑み、登頂し、そして遭難していった名山。果たして我々の運命はどちらか。味わうべくは勝利の美酒でも敗北の苦汁でもなく、ただ目の前に聳え立つ暴力的甘味の山なのです。

幸いにして我々には先人たちのレビューという強力な武器があるので、これに則って食べ進めていきましょう。まずは天辺の雲海のような生クリームを素早く取り皿の端に避難させます。そうしないとパスタの熱で溶けて悲惨なことになってしまいますからね。

そしてキウイをしっかりキープしつつ、取り分けた桃色の麺をいざ口に運びます。基本的にマウンテンの甘口スパはどれもこれも「ひたすらに甘ったるい」という印象ですが、各レビューサイトを拝見するとどうもこのいちごスパに関しては「やや薄味」という評価が多かった気がします。実際に口に放り込むとなるほど確かにその通りで、シロップのようなケミカルな甘さがぼんやりと感じられる程度。隔離しておいたクリームやキウイを駆使していけば食べられないことはなさそうな味だ…

と、そんな風に考えていた時期が自分にもありました。「ペロッといけるんじゃね?」と思ったのも束の間、先人たちの語る「体が拒む」という言葉の意味をすぐに理解することになります。

というのも、この得体の知れない食物について脳味噌と味覚は「クソ甘い」と認識しているのですが、困ったことに胃腸が「や、この形状の食いもん(=パスタ)からこんな味がするはずなくね?」と反抗し、腹が膨れたわけでもないのに急に満腹感が襲ってくるという拒絶反応を起こし始めるのです。これには大層辟易しました。「これはパスタではなく新手のスイーツなんだ、頼むからおとなしく消化してくれ」と自身の内臓たちに念じ、ブラックコーヒーやキウイで誤魔化しつつ桃色大災害を胃袋にねじ込むこと6分。

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無事に登頂を果たしました。
大の男が二人掛かりで挑めば案外サクッとどうにかなるもんだな、と思ったのですが、これをもし一人で食べていた場合、ちょうど半分食べたところで前述の拒絶反応に襲われることになると考えると単独登頂はかなり至難の業なのかもしれません。

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ちなみにいちごスパと格闘している最中に運ばれてきた救済用メニューのオムハンライスは結局登山中には手をつけませんでした。中途半端に救済メニューを摂取すると満腹感にとどめを刺しそうで怖かったので…
このオムハンライス、普通のオムライスにハンバーグが入ったボリューム満点の料理ですが、これで一皿500円というコスパの良さも魅力的。普通にとても美味しいのでオススメです。
そんなこんなでオムハンライスもあっという間に完食し、晴れ晴れとした顔でマウンテンを後にしたのでした。

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…ちなみに、マウンテンから八事日赤までは最短経絡だと復路はかなり急な上り坂になるので、登山(概念)を終えた後に登山(物理)をする羽目になります。訪問の際はお気をつけて。

以上です。次は抹茶小倉スパ単独登頂を目指します。

*1:静岡〜八事日赤の199.5kmが「ついで」と呼べる距離なのかは微妙ですが